ウイスキーの簡単な歴史

『そもそも、ウイスキーって何?』

◆ウイスキーというのは「蒸留酒」のひとつです。
ジンやウォッカ、ラムにテキーラ。あと、ブランデーや、日本で言えば焼酎なんかもこの「蒸留酒」です。
ちなみに、ウイスキーと同じ大麦が原材料のビールや、ブランデーと同じ葡萄から造られたワインは
「醸造酒」に分類されます。

この「蒸留酒」というのは、いったん造った醸造酒を火にかけて造るもので、
日本語ではウイスキーを漢字にすると「火酒」と書くんです。・・・って、それは余談ですが(笑)
歴史的に見れば、2000年以上前のことになるんです。

『ウイスキーの誕生』

◆ウイスキーの始まりであるこの「蒸留酒」の製法は、さかのぼること紀元前4世紀。
ギリシャのアリストテレスの書物に「海水を蒸留すれば飲料水が得られる」という記録が残っています。
その後、練金術師によって、沸点が100℃の水より低い78℃のアルコールを蒸留することによって
濃縮させる方法が研究されたそうです。

そうして、世界で最初のウイスキーは、スコットランドではなく、なんとアイルランドだそうです。
ちなみに、言葉の由来は、ゲール語で生命の水を意味する「ウースカ・ベーハ(uisge beatha)」から
現在の「ウイスキー」という言葉になったと言われています。

『密造時代』

◆アイルランドで誕生したウイスキーは、スコットランドにも広まっていきましたが、
1707年、イングランドはスコットランドを併合し、スコットランドに対し高額の酒税を課すようになります。
その税金は、「麦芽税」というもので、ピーク時でなんと課税前の10~20倍近くも税金が膨れ上がったそうです。
そこで、スコットランドの人たちは、これを嫌い各地の山奥に隠れてウイスキーを製造するようになりました。
これが俗に言う「密造時代」の始まりです。

この時代は100年に渡り続きました。しかし、これがこのウイスキーを格段と進化させていくのですが・・・
・・・続きは[Did you know?]で。

『日本伝来』

◆なお、初めて日本にウイスキーが伝えられたのは
1853年のペリー総督率いるアメリカ艦隊が「黒船」が浦賀沖に来航した年とされています。
ウイスキーが最初に輸入されたのは、明治維新後の1871年で、欧米文化の香りを伝える洋酒のひとつとして
輸入したのですが、売れることはなく、明治末でも洋酒は酒類市場の1%にも達しなかったそうです。
そして、その後、国産ウイスキーの蒸留が始まるのは、関東大震災のあった1923年。

そこに立ち上がったのが、サントリー創業者でジャパニーズウイスキーの創始者である鳥井信治郎と、
ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝でした。・・・続きは[Other whisky]で。