◆このカリラは「CAOL(カオル)=海峡」「ILA(イーラ)=カリラ島」という
言葉から来ている。この「アイラ海峡」という意味を持つカリラだが、
アイラ島最東端にある蒸留所で、まさに海峡と呼ばれる所に蒸留所はある。
仕込み水はピート色の非常に濃いナムバン湖のカリラはヨード香の強い
モルトではあるが、柔らかい味わい。
また、カリラ蒸留所は、アイラ島最大の蒸留所で、
年間350万~380万リットルを生産している。
アイラモルトの中では比較的、軽めでドライであるが、ピーティー、オイリー、スパイシー、
海藻の風味など、様々なアイラモルトの特徴を兼ね備えた銘柄と言えるだろう。
◆アイラ島に120年以上ぶりに誕生した蒸留所「キルホーマン」。
古民家を改造して建てられた蒸留所は、とても小さい。
俗に言う、今流行の「マイクロディスティラリー」。
その生産量は、約9万リットル程で、少ないが、
隣接してカフェやショップスペースなどもあり、観光客にも人気のようだ。
このキルホーマンが、他のアイラモルトと異なる点は、
マイクロディスティラリーの他にもある。
それは、蒸留所が海に面していないということ。仕込み水は、農場内にある泉の水を使用している。
また、キルホーマンは大麦の自家栽培(現在は4割程度)、フロアモルティングの設備などもあり、
今後が楽しみな蒸留所である。
(著:土屋 守)
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(著:マイケル ジャクソン、監修:土屋 守)
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