トマーチン 【TOMATIN】
ゲール語で「ネズの木の茂る丘」という意味を持つトマーチン。
歴史は15世紀までさかのぼり、密造酒が造られていたところから始まる。
標高310メートルという立地は、ブレイヴァル、ダルウィニー、トミントールに
次いで4番目に標高の高い蒸留所である。
順調に生産を続けていたが、二度の世界大戦で打撃を受け、
1956年は2基しかなかったスチルだが、74年には23基にまで増設。
しかし、80年代に入り不況の煽りを受け倒産するも、宝酒造と大倉商事の
ベンチャー企業が、スコットランドにおいて日本企業による買収(所有)した初めての蒸留所となった。
もともとブレンデッド用に使われてきたトマーチンたが、2004年以降、12年、15年、18年、25年など、
様々なボトリングが販売され、今後も目が離せないブランドのひとつである。