2010年を振り返って(下)
【昨日のブログの続きより】
2つ目は「独走しない(後追いされる)商品」というものです。
まず、その筆頭が「食べるラー油」でしたね。
桃屋が販売を開始し始めた頃は誰も見向きもしなかった訳ですが、
またたく間に生産が追いつかないほど爆発的ヒットとなり、スーパーでは品切れが相次ぎ、
そこでこぞって「食べるラー油のレシピ」がネット上で流れ、その他食材まで売れ行きを伸ばしたという
相乗効果まで生み出しました。
そこで、動いたのがメーカー最大手のエスビー食品だった訳です。
そうやって後手必勝の流れで競争することで大きく認知され、確固たる地位を確立していきましたね。
これは、Apple社のiPhoneも同様です。去年まで数%のシェアだったスマートフォンが、今年に入り、
エクスペリア等の販売開始などもあって、2010年12月現在なので、たった1年でケータイシェア全体の
約3割がスマートフォンを占め、今もなおそのシェアは拡大の一途を辿っているそうです(ノ∀`)モシモーーシ♪
プレミアムロールケーキにしても、ローソン発の商品ですが、
今ではどのコンビニにもあるし、それにこうじて、
先日のブログの「生ドーナツ」もですが、全国のケーキ屋さんでも
色々な新しいアイデアで勝負しているのも事実で、
夏場のアイスバカ売れの流れもあってか、例年に比べると
プリンやドーナツなどのデザートブームの年でもありましたね
(ノ∀`)スゥイーーーーーーーーーツ!!!!!!!!!
・・・の流れで
3つ目は「常識(概念)を覆す」という発想です。
「ラー油を食べる」のもそうだし、映画やテレビに立体感を生んだ3Dも同様ですね。実際に、「アバター」「トイストーリー3」「アリス・イン・ワンダーランド」と、2010年の興行収入トップ3は3D映画で独占でしたね。
その他に、今回ランクインしなかったものに関しても、
ダイソン社の羽根のない扇風機「エアマルチプライヤー」や、電子レンジで魚が焼ける「チンしてこんがり魚焼きパック」、針の要らないホチキス「ハリナックス」に、
新しい容器で今まであまり注目されなかった日常食の醤油の鮮度に特化した「鮮度の一滴」、超コンパクト液体洗剤「アタックNEO」においては、この発売により洗剤業界で初めて液体洗剤が粉洗剤を上回るという大きな結果を叩き出しました(*^ω^)アタックチャーーンス♪・・・チガウカァ!
そして、最後「1杯でしじみ70個分のちから」は、
一見どこでもありそうな商品ですが、この商品が売れた理由は、スーパー等での「置き場所」にありました。実際にスーパーに行って「なるどほどなぁ」と感じたことを覚えていますが、普通にお味噌汁コーナーではなく、「お酒コーナー」にちょこっと添えるように置いてあるんですね。一昨年爆発的ヒットしたウコンの力と同じような路線です。これもある種の概念崩壊であり、後手必勝のパターンでもあったように思います。
なーーーーーんて、2010年を振り返ってみたわけですが、去年の傾向を総括すると
「実用性があり無理なく買えるんだけど、必ず『話題性のある』商品」というものではなかったでしょうか。
この商品は「ラー油を食べるんだ」「巻いてないロールケーキなんだ」「レンジで魚が焼けるんだ」のように
一言で興味を引く明確な「売り」があるとことです。あとは、ブログやTwitterなどインターネットの波に乗せてまたたく間に広がっていくという時代の背景。ますますネット社会が進み、ホームページも持っていて当たり前の時代ならではだったように思いますし、その波は今年もっと加速して行くことは言うまでもないでしょうね。
と、あと最後に、2010年は「振り出しに戻る」的な年だったようにも思います。
どんな大手企業でも1度振り出しに戻り、今まで持っていた「当たり前」を壊して、新たな発想でアイデアで勝負をするころから始めた一年だったと強く感じたからです。まるで、現在の社会そのものを反映しているような、「大手企業だから大丈夫」の時代は終わったんだと言っているような・・・そんな2010年のヒット商品群だったのはないでしょうか。
私たちも、この年始に一度振り出しに戻り「今年1年何をしよう!」と、改めて考えみてはいかがでしょうか。
今まで当然のように「こんなこと出来っこないよ」などという概念を叩き壊すところから始めて見てはいかがでしょうか。動かなければ失敗さえ出来ないのですから。
ではでは。
2011年1月6日 3:48 AM | カテゴリー:ブログ, 日常